「泥のように働け」を否定する前に、泥のように働け。

「10年間は泥のように働け」という言葉が話題を呼んでいる。
10年と言うのは近年において十分に長い期間であることは間違いないであろう。wikipediaによれば日本のブログの普及が拡大したのが、2002年頃である。数いるブロガーの中で10年ブログを続けている人はどれ程いるのだろうか?はてなダイアリーがβ稼働したのが、2003年。つまりはてなダイアリーを10年続けている人間はいない。ブログという枠組みで捕えても、10年続いている人がどれ程いるのだろうか?私がこの1年間で数多くのユーザが去っていった。
10年前の出来事私の観点で少し振り返ってみる。

10年前の主なできごとからピックアップ

  1. 2月2日 - 郵便番号7桁化
  2. 2月7日 - 長野オリンピック開幕
  3. 5月2日 - X JAPANのギタリストhideが死去
  4. 6月6日 - 糸井重里によるホームページほぼ日刊イトイ新聞がスタート
  5. 7月6日 - 香港国際空港開港
  6. 7月25日 - Microsoft Windows 98日本語版発売。
  7. 8月15日 - 米国でiMac発売。日本では8月29日発売。
  8. 8月31日 - 北朝鮮テポドン発射、三陸沖に着弾。


さらにブログの普及した2002年も拾ってみる。

ブログ普及の2002年のピックアップ

  1. 1月15日 - UFJ銀行誕生
  2. 4月1日 - みずほ銀行みずほコーポレート銀行が誕生
  3. 5月20日 - 東ティモール主権国家として独立
  4. 6月5日 - Mozilla 1.0リリース
  5. 7月9日 - AUアフリカ連合)発足
  6. 8月5日 - 住民基本台帳ネットワーク開始
  7. 8月24日 - Mac OS X v10.2 Jaguar発売

ちなみにJavaScriptが普及を始めたのが

1996年にマイクロソフトのInternet Explorer3.0に搭載されるようになると、その手軽さからJavaScriptは急速に普及していく。

http://ja.wikipedia.org/wiki/JavaScript

ということを考えてももはや10年というのが如何に長いことか分かるであろう。
このJavaScriptが普及し始めて12年と少し10年よりも大きいのだが、11年前までは郵便番号5桁の時代があったのだ。10年前まではWindowsも98が最新だ。FireFoxなんて登場していないそんな時代だったのだ。さすがに携帯は普及し始めていたが、携帯のカラーディスプレイなどこの時代くらいからではなかろうか?それくらい近年の10年は異常な程変化のある期間だと言えよう。

現在において10年間の持つ意味

新しい技術の開発ということをしない企業であれば、2〜3年あればそれなりに現場で必要な人物にはなっていると思う。10年前の技術が今通用するかというとそうではないし。それでも、10年という期間の中で得られるものはあると思う。現代において10年同じことをしていると、歴史を感じられるところって多いのではないだろうか。時代の変化を身をもって知るには10年くらい必要だと思う。その体験が必要かと言われると正直分からない。
10年間泥のように同じことをしていても、10年前を振り返ると大きな違いに気づくこともあると思う。でも、泥のようになるまで本気でやってみないとその違いってなかなか見つけられないんじゃないかとも思う。
別に10年泥になる必要はないかもしれないけど、10年泥になるのってそれほど悪いことじゃないと思う。
私も既に転職経験あるけど、本当に嫌ならこの時代10年持たずに辞めてしまうぜ、普通。泥のようになれる人って一体どれくらいいるんだ?10年間、泥のように働ける会社なら私は歓迎するけどな。


※本当は10年間ブログ続けることについて書こうと思ったが、話がそれてしまった。