ブログ上で繰り広げられる議論について

 社内会議等の議論の後、その議論を忘れて雑談をしたことはないだろうか?


私の感じていることを気の向くままに書いてみる。


討論会にしても同じである。議論の内容の後で議論の内容とは別の話をする機会というものがリアルの世界では存在している。ブログ上の論争の後でその相手と仲良く飲みにいきました。等ということは少ないのではないかと思う。飲みに行かずとも議論の後に雑談をしたことがあるのだろうか?私があまりブログで議論をしない原因はそこにある。議論した相手と議論以外の話をする機会が少なすぎるのだ。あるのかもしれない。しかし、雑談を交わすまでのタイムラグはリアルとは比べ物にならない。議論をすることは決して悪いことではないと思う。相手の考えを批判することも私は悪いとは思わない。しかし、その内容以外で交流を持つ機会があまりに少ないと思うのだ。性質は口喧嘩に近い。そう思うのは私だけであろうか?相手を如何に説き伏せるか?ということが焦点であって、「より良い意見を生み出そう」というものではないと感じることが多々ある。確かに時には相手を説き伏せることも必要である。しかし、ブログ上で言葉巧みに説き伏せたからといって何の意味があるのだろうか?
感情任せではないかもしれない。理論的な内容かもしれない。しかしブログ上では相手と闘っているのであって、相手の出した意見と闘っているとは思えない。
 リアルにおいて相手の意見というものは、完結された相手の結論ではない。感覚としては相手の提案なのである。つまり「こんな考え方もあるが、どうだろうか?」ということが前提に進む。ところがブログ上では「この考え方が正しい。どうだろうか?」という感覚で議論が進む気がしてならない。
 実際に対面して行う議論とブログ上の議論とでは決定的に性質が違うのではないだろうか?