「鬱は必ず治ります。」って言うけど、あれは卑怯な言葉だ。

着実に私の鬱も治ってきている。しかしながら、まだ気分の浮き沈みが激しく不安定な状態ではある。
ところで、「鬱は治りません。」という言葉を私は聞いたことがない。私のかかり付けの医者にも初めにの頃に「必ず治ります。」と言われた記憶がある。鬱のサイトを見ても「必ず治ります。」と書いてある。私はこの言葉に何か引っかかる感じがしたのでそのことについて書いてみる。

鬱病は治せる病気です。

これは、間違っていないであろう。治療法も確立されているし、その方法を続けていれば治すことはできるのであろう。そう、続けてさえいれば・・。
では、全ての人が治っているのだろうか?そうではない。
ところで鬱の治療を受けた人には以下のパターンが考えられる。

治った人
治療中の人
治る前に亡くなってしまった人

確かに治らなかった人はいない。治らなかった人は、途中で亡くなってしまうからだ。それは自殺かもしれないし、他の原因かもしれない。こんな状況が何故起こるかと言えば、理由は二つ。一つは、「一重に鬱病の治療期間が明確化されていないからであること。」もう一つは、「治る前に自殺してしまった人の死因を鬱病によるものではなく、自殺であると考えること。」ということが考えられる。その考えに私は違和感を感じる。私は、鬱病によって自殺してしまった人は「鬱病が治らずに悪化してしまった結果」ではないかと思うのである。「病気が治る前に亡くなってしまった。」のではないと思うわけである。

必ず幸せになれます。

ところで、私には「鬱は必ず治ります。」と言えるのであれば「誰でも必ず幸せになれます。」と言えてしまう様に思えてならない。上と同様のパターン分けをしてみる。

幸せになった人
幸せになろうとしている人
幸せになる前に亡くなってしまった人

どう考えてみても最後の人は不幸だった人だ。これでも、「誰でも必ず幸せになる。」と言うのだろうか。

最後に

鬱病は生きてさえいれば必ず治る病気です。死ぬ前に治しましょう。」
さらに、気休め程度に
「生きてさえいれば必ず幸せになれます。死ぬ前に幸せになりましょう。」と言っておくとしよう。その前に亡くなってしまうことが多いのだろうけど。