「ゆとり」と言って馬鹿にしている大人を馬鹿にする5つの理由

0.ゆとり世代は本当に酷いのか?

私はそれほど酷いとは思わないのだが、社会的にゆとり教育が「失敗だった」というレッテルを貼られてしまっていることが原因だと思う。
ちなみに、ゆとり教育を失敗だとする明確な根拠がない。

ゆとり教育」が「学力低下」の最も主要かつ直接的な原因なのかという議論

* これまでの調査で、学力低下の実態は1980年代の後半、あるいは1990年代から始まっているとされ、OECDによる学習到達度調査(PISA)では2000年と2003年の間での成績の低下から、ゆとり教育学力低下の原因であるとする立場が多い。
* 1992年から導入された新しい学力観が学力低下の主たる原因であるという立場もある。
* 「学力低下」論争のきっかけとなったOECDによる学習到達度調査(PISA)において、全ての項目で日本を上まわったフィンランドは、週休二日制である。また総合学習に相当する時間も日本より多く、ゆとり教育に近い内容である。よって、時数削減や総合学習と「学力低下」は無関係であるという指摘も存在する。
o これに対しては「制度だけ真似てもその教育システムを動かしているソフトウェアが異なっていては意味が無い」という批判が提出されている。さらにヨーロッパの学校では日本やアメリカの学校に比べて体育、家庭科などの授業が少ない、あるいは存在しない。更に音楽や芸術などは選択である場合がほとんどなので同じ週休二日制でも基礎科目である国語・数学の授業時間が日本より上回るという事実がある。[要出典]
o 特にフィンランドにおいては、授業時間こそ日本よりも少ないもの、例えば「3/8+3/8+1/8」のような3つの数の分数計算も教えているなど学習内容は日本より充実しており[要出典]、必ずしもフィンランドが日本と同じゆとり教育であるという指摘は適切ではない。[要出典]
* 「高等学校必履修科目未履修問題」のように、文部科学省が学習指導要領を変更したからといって、それが全て教育現場に反映するわけではない。むしろ各学校では、受験に関係する科目の時間数を増やす傾向がある。
o この点において、例えばPISA2006で読解力がトップだった韓国では、大学受験に論述式を導入したことが影響しているという指摘もある。



学力低下 - Wikipedia参照

1.ま、とりあえず「ゆとり」だから・・。

まずは、「ゆとり教育」との因果関係を考えて発言しましょう。
理由もなく使用するなら、あなたの頭は既に思考停止してます。
つまり「馬鹿」です。

2.「ゆとり」を生み出した世代

仮に貴殿が「ゆとり」を馬鹿にするのであれば、その「ゆとり」を生み出した世代はどの世代か?
馬鹿にしているものを生み出した世代は、馬鹿にしている世代自身なのである。
それを生み出した世代。
つまり「馬鹿」です。

3.「ゆとり」と呼ばれている人たちは被害者

仮に「ゆとり」と呼ばれる世代が能力的に劣っていたとしよう。*1つまり、ゆとり教育を失敗とするならば、その教育を受けさせられた人たちは被害者である。また、それを受けさせてしまった世代は加害者である。
加害者が被害者を馬鹿にしている姿を想像してください。加害者はその格好悪さに気づいてません。
つまり「馬鹿」です。

4.ゆとり教育に関する社会的責任の放棄

「ゆとり」を馬鹿にする人たちは、文部科学省がこんな教育考えるからいけないんだ・・。
いえ、仮にゆとり教育を失敗だとするならば、その政治家を選んでしまった国民にも問題があります。
選挙すら行ってない人物だとなおさらです。馬鹿にしている世代全体に責任がある筈なのですが、それを放棄してしまっている。
つまり「馬鹿」です。

5.「ゆとり」を持つことは本当に悪いことなのか?

これが一番の問題かもしれません。
「ゆとり」があることそのものを否定してしまっている。ゆとりを持つことは悪いことか?
「ゆとり=悪」という極端な構造でしか物事を見ていない。
つまり「馬鹿」です。

最後に

「ゆとり」を持つことが悪いことのように聞こえてくる。
詰め込むことが正しいなんて考え方を止めにしませんか?
IT企業の3Kが無くならない理由がなんとなく分かる気がするのは私だけだろうか?


そういや、あの3Kってなんの略でしたっけ?
「きれい」
「気持ちいい」
「かっこいい」
だったけか・・。

*1:上で述べているように私はそうは思わないのだが