何故昔のゲームはあれほど熱中できたか?

お久しぶりにエントリを挙げてみる。
最近のゲームを面白く感じない現代人について経験に基づいて考えてみた。

昔のゲームと今のゲームの面白さの決定的な違い

「最近のゲームは映像がリアル過ぎて想像力を働かせることがないので面白くない。」ということを耳にすることがある。
果たして本当にそれだけだろうか?
私も昔何故あれほどゲームにハマったのかを感じる一人である。私が一番ハマっていたのは小学生の頃であり、SFC全盛期の時代である。その頃には、インターネット等というものはあまり普及しておらずゲームの話題と言えば専らクラスの友人と話していた。ソフトの貸し借りなんかも日常的にやっていた覚えがある。また、同じソフトを持っている人もたくさんいた。FF5などは、友人と攻略情報の交換等も行っていた。


つまり、ゲームは一つのコミュニケーションのための話題作りという立場にあったわけである。リアルの友人との共有の話題を提供する媒体であり、そのためにゲームをしていたと言っても過言ではない。友人より先にクリアするのを目標にしたりなんかもしていた。そこには常にリアルの繋がりがあった、というのが私のゲーム時代だった。もちろん違う経験を持っている人もいるだろうが、そういう経験を持っている人も多いのではないだろうか?対戦型のゲームで盛り上がったりもしたが、対戦相手は隣にいる人物だ。リアルな世界ありきでゲームが成り立って言えなくはないだろうか?


ところで、最近のゲームを取り巻く環境はどうであろうか?攻略情報はネットを見ればほぼ分かる。掲示板を調べることはあっても、リアルの友人と繋がることは少ないのではないと感じる。誰かと繋がる場合それは全てネットという媒体がありきである。始めから知っている仲間内で楽しむという行為が余りに少なくなったのが今のゲーム事情ではあるまいか?


両者を纏めると友人と楽しむという行為が欠落したために、ある種の人間にとってゲームの面白さがなくなったと私は考えるのである。

任天堂wiiやDSが何故売れるか?

それは、任天堂wiiやDSが始めから知っている仲間内で楽しむことのできるゲームハードだからではないだろうか?ゲームの面白さは仲間内でこそ最も発揮する。どこの誰とも知らない人間とやるゲームより知っている人間とやるゲームの方が面白い。それが私の結論だ。

テレビについても言えるのではないだろうか?

最近のテレビは面白くない。という意見も多い。コンテンツ自身の質が落ちたことだけが原因だろうか?私は違うと思っている。友人同士で共有できる話題が減ったのだ。どれだけくだらない番組だろうと、友人同士で話題を共有することは面白い。それはネットという世界の繋がりよりもリアルの方が上だと言えなくはないだろうか?

リア充を捨ててネト充になれるのだろうか

仮にあなたがリア充かつネト充であった場合、あなたはどちらを選びますか?

結論

最近のゲームに熱中できない大きな理由は、
「最近のゲームがリア充にするための一つの媒体ではなくなってしまったから。」ではないだろうか?