「妄想」メソッド
妄想というのは非常に効率のいい頭の体操だ。道行く通りすがりの女性を創造してみよう。
「妄想中」の部分を脳内補完しながら読んでください。
日々のルーチンワークと化している一杯のコーヒーをすまして喫茶店から出ようとした話である。喫茶店の自動ドアを抜けたところに一人の女性が立っていた。その女性は美人の若い女性であった。
妄想中
「いつもよく見かけますよね。」
妄想中
「良かったらこの傘使って。」
妄想中
その瞬間二人の手が触れ合った。その時私は感じた。
妄想中
「止めてくれませんか?」
妄想中
それからというもの夢中になった。
妄想中
「もうそれ読んだよ。」
妄想中
「また負けた。やっぱり凄いなあ。」
妄想中
二つの影がそっと重なった。周囲の声は気にならなかった。
妄想中
いつからだろうか私がこう呼ぶようになったのは。
妄想中
そうしてそれを口に含んだ。食べつくすように。
妄想中
こうしてまた一日が過ぎていく。
妄想できましたか?
ちなみに私が想像したストーリーはこのようなものです。「妄想中」埋めましょう。
日々のルーチンワークと化している一杯のコーヒーをすまして喫茶店から出ようとした話である。喫茶店の自動ドアを抜けたところに一人の女性が立っていた。その女性は美人の若い女性であった。
私は偶然にも出社同じ時間に出社してきた上司に声をかけた。「いつもよく見かけますよね。」
上司はさりげなく「悪いか?!お前が遅すぎるんだ!それより話があるんだ。」「何ですか?」「良かったらこの傘使って。」げ、アンパンマンの絵が書いてある。「さっき拾ったから。」拾うな。その時上司は無理やり私にこの傘を手渡そうとした。私は必死に抵抗を試みる。「いいから使ってみろよ!」その瞬間二人の手が触れ合った。その時私は感じた。きっとこの人はアンパンマンが好きなのだろうと。どうしようもなく好きできっと人に広めたいのだ。いい迷惑だ。「止めてくれませんか?」私は上司に必死で抵抗した。それからというもの夢中になった。忘れていた子どもの純粋な心が蘇ったのかも知れない。あの丸い鼻丸い顔あの愛くるしさは何だ?!友達が愛と勇気だけといではないか?生物の友達はいないのか?!せめて私が友達にならなくては!
それ以来上司とは仲のいい関係を築いている。「『とべ!アンパンマン』の最新刊読んだ?」「もうそれ読んだよ。」「そうか。もう読んだのか」最新に違いはないが何年前の作品だよ・・。「また負けた。やっぱり凄いなあ。」「何が?」「俺まだ9回しか読んでない。」何の勝負だよ?!
その日の晩私はYouTubeでアンパンマンを調べていた。その時である。
アンパンマンとしょくパンマン。二つの影がそっと重なった。周囲の声は気にならなかった。(周囲の声:バイキンマン「はっひふへほ〜」)いつからだろうか私がこう呼ぶようになったのは。「あんしょくパン。」二人が重さなるたびに思うのだ。あんしょくぱんは許せるけどアンカレーパンだけは要らないなと。また今日も顔。ありがとうって言いながら。そうしてそれを口に含んだ。食べつくすように。気持ち悪くて普通食えないだろ?!あんパンの形した顔の一部だろ?!
こうしてまた一日が過ぎていく。
妄想。普段絶対発想しないことを想像する。これが頭の活性化にはいいらしい。私の頭は未だ眠ったままであるのだが。