学校では教えてくれなかったことを考えてみる。その1

学校という場所で教わる教育はいかにも数が限られている
「そういや、教わらなかったなあ」と思うことを、ぼちぼちと考えておりました。それを何回かに分けて書いてみようかと思います。

失敗した時の立ち直り方

私の経験を思い出してみる。。学校で教わるのは「どうやったら失敗しないか?」そのようなことが多いのではないだろうか。特に数学や社会みたいな一般的な教科は正解が決まっている。正解が決まっていることに対してどうやったら失敗しないかを学ぶことは非常にいいことだと思う。次はどうやったら失敗しないか。というようなことは幾つになっても生きている間は付きまとうものだ。
ところで、やり直しができないものに対してどうやって持ち直しを図るか?ということはあまり教わらなかった気がするのである。(ただ、これは自分で学ぶものだとは思いますが。)例えば、何かの絵を描いていたとする。非常に上手く描けていたとして、その絵に誰かが大量の絵具をこぼして台無しにしてしまったとする。
ここで教えるべきことは何だろうか?
「残念。しょうがない。」ということだろうか?時間に余裕がある場合ですが「描き直してみようか?」と再チャレンジをさせることだろうか。
私の経験上、思い出してみると「しょうがないね。」で終わっていた気がしてならない。そこで教えるべきことは「この大量の絵具で台無しになった絵を自分の絵にしなさい。」ということだったのではないかと思うのだ。その方法に明確な答えはない。個人によって異なるだろう。しかし、それを学ぶ機会だと思うのである。


話が変わるが人生というのはちょっとしたことで台無しになることもよくある。他者からの不可抗力によって様々な台無しが発生し得るものである。その台無しになった部分を利用し取り込み持ち直すかということは必要な能力だと私は思う。
そうでなければ、ちょっとしたことで自分の人生を放棄しなければならなくなってしまう。
今日自殺が問題になっているが、何らかの理由でダメになりかけた人生を持ち直す術を知らない人が多いのでないだろうか。*1


一度本気で絵を描かせてみて、それを教授が台無しにして、再び作品化させるという授業があってもいいのではないと思う。

*1:それだけではないだろうが。