ブログを匿名で書く理由の5大要素

はじめに

当ブログも匿名ブログです。実名主義者も世の中にはいるようですが、匿名ブログには匿名ならではの面白さがあります。実名でしか得られない利点も当然ながらあるわけですが、匿名にする理由もあるわけです。
実名ではなく、敢えて匿名にする主な理由を考えてみました。

ブログを匿名で書く理由の5大要素

1.バックボーンの排除による面白さ

読者にとってブロガーが実名であった場合には、必ずと言っていいほどそのブロガーのバックボーンを気にします。職業然り年齢、その他の経歴、そう言ったことを意識しながら読むことになります。
例えば、政治のことについて書く場合に同じことを書いたとしても、実名を明かした政治家と匿名者では読者の反応は変わってきます。それは、どんな人にも言えます。実名と匿名とで反応は必ず変わります。
匿名で書くことの面白さは素性の分からない人間が言ったことに、人々がどう反応するか?というところにあります。また、偽ったプロフィールでブログを書きたくなった場合にもこちらの方がいいでしょう。
読者の反応に対して、実名の場合とどちらがいいかということが問題ではありません。
ブロガーがどちらを選択するかという好みの問題です。


2.バックボーンを晒すことによる制約排除

これは、止む得ないのかも知れません。例えば、ソニーの社員がパナソニックの製品レビューをするなんてことは、基本的に許されません。実名であるということは、それだけ制約を受けることになります。小学校の先生がアダルトなブログを書いていることがバレたら、おそらく即クビになるでしょう。だからと言って、小学校の先生にアダルト好きな人がいないなんてことはあり得ません。ブログで風俗紹介したくなることもあるでしょう。
自分のバックボーンから生じる文章の制約を取り除くことができるのが、匿名の利点です。


3.匿名への不可逆性

実名を名乗るのは、ほとんどの場合いつでもできます。一度実名を晒すとそのブログは匿名ブログへ戻ることはできません。


4.実名のリスクと匿名のローリスク

実名の場合、一度の失態が人生を左右することがあります。もちろん匿名の場合でもこれはあり得ます。しかし、実名の場合ちょっとしたミスですら命取りになることがあります。例えば、間違った日本語の理解をしていた。等と言った場合ですら実名では、実社会で影響が出てしまう可能性があるわけです。敬語や使用方法に誤りがあったりも同じです。仮に、日常生活で正しい敬語を使用していた場合にも、「敬語が使えない人間」というレッテルを貼られてしまうことがあるわけです。一方、匿名ブログにおいてはその程度では影響がありません。
細かいこと文法等は気にせずにガリガリ文章を書くことができる。それが匿名の利点です。


5.最終手段として退会することでリセットできる安心感

匿名ブログでは最終手段として退会という道が残されています。実名ブログでは退会しても、一度書いた文章は影響を持ち続けます。この最終手段が残されているからこそ、自由に書けるのが匿名の利点です。差別や偏見を含んだ文章でも思い切って書くことができます。偏見を持っていない人の人数ははおそらくゼロに近いと思います。そういう文章も思い切って書くことができる。当然、ブログの閉鎖に追い込まれるほど叩かれる可能性はありますが。閉鎖後にも影響を残し続けることができるのが実名。
逆に閉鎖によって全てをリセットできるのが匿名の利点です。



最後に

「実名にしなければならない」ということもなければ「実名の方が偉い」ということもない。というのが私の考えである。
自分がブログを書く上で、どちらの方が利点があるかということだけである。
「実名の方が偉い」と言うブロガーがいるかは知らないが、そのブロガーは自分から「実名」を選択したにすぎない。
「匿名」という選択肢もあったはずである。