はてなダイアリーに議論は存在するのか?

※あくまで、私見です。

私が考える議論とは?

ある問題に対してより正しき答えを話し合いにより導くことである。

はてなダイアリーにおける問題

「正しいプログラムの書き方」というテーマがあったとする。
はてなではありがちなテーマである。

1.土台が違う

ここで議論するために必要なことは、各々の発言者の立場である。

  1. 学術的なのか?実務的なのか?
  2. 使用する言語の特徴は?
  3. 実務であるならば、大規模開発か小規模開発か?
  4. ウェブアプリ用であるか?ゲーム用であるか?業務用であるか?それが使用される目的は?
  5. そのプログラムが実際に使用される環境は?
  6. などなど。

そういった前提条件の擦り合わせをせずに、「あれは正しい」「間違っている」と自分の意見を述べている様にしか見えない文章を見かけることも多い。
これは議論ではない。何故なら、前提が違えば問題そのものが違ってくるからである。


2.相手の意見を聞かない。

議論をする上で考えなければならないのは、相手の発言についてだ。

  1. 何故、そういう考えに至ったのか?
  2. 相手の意見の中で正しい箇所はどこか?
  3. 正しいとする場合の条件は何か?

これをプログラムで言うなれば

  1. このアルゴリズムに至った経緯にはどんな考えがあったのか?
  2. その考えで正しく起動する場所はどこか?
  3. 起動条件として考えられている事は何か?

などである。

それらを知って初めて議論ができることになる。
製作コストを優先するのか?初回納品までの期間を優先するのか?メンテナンスを優先するのか?
この様な事がらをまず始めに考える必要がある。
例を挙げる。
1000人以上の大規模システムと1人で組む場合に、プログラムの正しさは異なってくる可能性を含んでいるからである。


3.そういう相手の考えを無視して相手を批判し、自分の主張を言う

議論の発端者になる文章となるものには、そういう前提条件が書かれていないことが多い。それは、当然と言えば当然で議論する気が始めからなく自分のメモとして書いている場合も多々あるからである。
そういう文章を批判する時には以下の様なことを始めに考える必要がある。

  1. どういう場合にその文章は正しいと言えるのか?

この事が抜けている場合が多い。


例えば「正しいプログラムの書き方」の書き方に対して批判するのであれば、この様な文章を始めに加えるべきだと私は考える。

例:初心者が陥る「正しいプログラムの書き方」の罠

 URL:○○の考え方は、この様な条件下で正しいと言える。それは、また多くの参考書にも書かれていることである。
  条件(省略)


  しかし、こういう場合において、これらのことは必ずしも正しいとは言えない。
  状況(省略)


ではこの場合の「正しいプログラムの書き方」
  方法(省略)と理由などの主張

4.前提がないから纏められない

はてなでおおよそ議論と呼ばれているものを要約してまとめることができるのだろうか?可能ではあろうが、それは非常に難しい作業である。何故なら前提が抜けているからである。さらに、その状態のまま相手を批判することが日常的に行われている。


前提条件が抜けているためにどちらの言い分が正しいのかも間違っているのかも判別できないのである。当然、前提が分かった上で間違った考えも存在するだろう。それは、前提があって始めて間違いだと言えるのである。前提が違えば双方ともに正しいかも知れない。その場合に、纏めるのは意味がなくなってしまう。
いずれにせよ、相手の前提を考えない上で相手の発言を間違っていると言うのであれば、最早批判ではなくただの難癖である。


はてなダイアリーの問題まとめ
  1. 土台が違う上で議論しようとしている
  2. 相手の考えが正しいと言える条件を考えない
  3. 相手を無視して自分の意見を主張する
  4. 前提が分からないから、結局のところより正しい答えも生まれない

最後に

はてなダイアリーで、「ある問題に対してより正しき答えを話し合いにより導いた事がら」って存在しますか?